欧米ではヘッジファンドは富裕層の一般的な投資先でも、日本ではまだまだ目にすることは多くありませんでした。
しかし、近年は日本でもヘッジファンドを立ち上げ活躍するファンドマネジャーが台頭し、日本の投資家の金融リテラシーも向上し、オルタナティブ投資の一つとしてヘッジファンドで運用することも良い選択肢になってきました。
今回は筆者が長年調査してきた中で、おすすめできると感じる国内優良ヘッジファンドについて記載していきたいと思います。
1位:BMキャピタル

BMキャピタルへの投資が向いているのは…
- 長期で安定複利運用前提(年利回り20%や30%など派手な運用を好まない)
- 信頼ある経歴のヘッジファンドでまとまった資金を運用したい
1位はBMキャピタルです。
BMキャピタルは日本のヘッジファンドの先駆けとして運用開始から約10年の歴史をもつ老舗ヘッジファンド。派手な成績ではなく着実に堅実な年率10%以上の成績を叩き出し続けています。
特筆すべきは下落耐性の高さで運用開始後、幾度となく訪れた株価暴落局面を無傷で乗り切っています。
運用手法は玄人相場師しか扱うことができないバリュー株投資をメインに、決して運に頼らず、博打にも参加せず実力でリターンを獲得しています。
ファンドマネージャーは東京大学の理系出身エリート。
学生時代はリーマンショックでもプラスの成績をだし東大内で話題を呼んでいた人物です。
卒業後は英国系一流投資銀行バークレイズで経験を積み、独立しています。華麗なる経歴でエリート街道をひた走っています。
また、ファンドのメンバーも東京大学、京都大学出身且つ投資銀行、総合商社で経験を積んだエリートで構成されています。
資産形成には株式投資はマストです。これは意外と日本では株を買うことは「博打」「ギャンブル」と言われてしまいますが、欧米では寧ろ株式投資をしていないと周囲との資産格差が広がってしまう社会となっています。
そして、その流れは日本にも来ています。ただし、個別株を購入するのは非常に危険ですので、そこでプロに任せるという選択肢になります。
博打ではなく、長期的に着実に資産を複利の力を生かして増やしていく手法をとっているファンド選びをしましょう。その筆頭にいるのがBMキャピタルだと筆者は考えています。
2位:オリエントマネジメント

オリエントマネジメントへの投資が向いているのは…
- 新興国投資に興味があり投資も検討している
- 中国の今後の成長率に資金を投じたい
- ややリスク耐性がある
オリエントマネジメントを2位とします。こちらはBMキャピタルと異なり、日本株ではなく中国株に特化したファンドになります。
中国は2010年に日本を超えて世界2位の経済大国となりました。その後も急速な成長を続け現在は日本の3倍以上の経済規模になっています。日本人としては後塵を拝しており非常に歯痒い状況と言えます(しかし投資は有利な場所にポジションを置かなければなりません)。
経済成長率、産業構造、軍事力、保有する天然資源量など、あらゆる指標が近い将来に中国が台頭することを示しており、2028年に米国を抜いて世界1位となると予想されています。
今後世界一の大国として君臨する可能性が高い中国に割安銘柄が多々あり、まさにバーゲンセール状態の市場でしっかりとリターンを狙う、というヘッジファンドですね。
中国株特化ファンドですが、ファンドマネジャーは日本人であり、過去に中東新興国ファンドで3年平均+100%のリターンを獲得した敏腕投資家です。国際感覚に優れ、現地でのネットワークが投資にも生きてくるものと思います。
BMキャピタルよりリスクは若干大きくなりますが、アップサイドはさらに大きい投資先です。
3位 ストラテジックキャピタル

ストラテジックキャピタルへの投資が向いているのは…
- 金融リテラシーが非常に高い(資本市場を理解している)
- アクティビストのダイナミックさ、インパクトを体感したい
ストラテジックキャピタルはアクティビストファンドとなります。
初心者が投資するようなファンドではありません。
ストラテジックキャピタルはアクティビストファンドとして投資先に積極的に提言を行い、企業価値向上に寄与していきます。企業への提言内容も、HPにアップされており、アクティビスト活動とはどのようなものなのかがよくわかるはず。
出資自体はファンドの販売会社であるTeneo Partners(テネオ・パートナーズ)株式会社を通して行う形となります。
第4位:セゾン投信(資産形成の達人ファンド)

セゾン資産形成の達人ファンドの概要は以下です。
- 投資対象ファンドを通じて主として、長期的に高いリターンが期待できる株式に投資を行います。
- 複数のファンドへの投資を通じて、世界各国の株式に実質的に分散投資します。投資対象ファンドへの資産配分比率は、各地域の株式市場の規模などを勘案して長期的な視点で決定します。
- 主として、個別の銘柄選択に特化して長期投資を行うアクティブファンドに投資を行います。
- 原則として、為替ヘッジは行いません。
セゾン投信の運用手法は世界株式に分散。株価は大きく上がりませんが、ヘッジも効いている安定運用ですね。

投資形態はファンズオブファンズであり、これはセゾン投信が他ファンドを購入する仕組みです。つまり、個人投資家はセゾン投信に個人が中々アクセスできないアクティブファンドの購入をお願いしていることになります。
第5位:マネックスアクティビストファンド

マネックスアクティブファンドとはアクティビスト投資を行なっている投資信託です。
愛称は「日本の未来」となっています。日本株を取り扱っています。投資助言をしている会社はカタリスト投資顧問株式会社です。マネックス証券の代表である松本大氏が取締役会長を勤めている会社です。

詳しくは詳細ページを確認してください。
第6位:ベイビュー・アセット・マネジメント

社名 | ベイビュー・ アセット・マネジメント株式会社 Bayview Asset Management Co., Ltd. |
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所在地 | 〒102-0082 東京都千代田区一番町29-1 番町ハウス 電話:03-5210-3341 FAX:03-5210-3385 |
設立年月日 | 1998年1月7日 |
資本金 | 1億円 |
業務内容 | 投資運用業(投資信託及び投資一任の運用) 投資助言・代理業 第二種金融商品取引業 |
国内外のファンド紹介に加えて、自社で日本中小型株式の運用を行っています。
過去の運用成績などは面談でしっかり聞くようにしましょう。出来るだけ長期の実績を聞きましょう。
第7位:キャピタルアセットマネジメント

フィリピン株ファンド、ベトナム成長株ファンドなどを運用しているアセットマネジメント会社です。
こちらは公募ファンドなので、面談などなく運用ができます。
新興国、そしてフィリピン、ベトナム投資を検討している方はセミナーなどに参加してみても良いかもしれませんね。
第8位:サムライキャピタル

運用会社 | サムライ・キャピタル株式会社 |
代表者 | 青山 健 |
本社所在地 | 東京都港区六本木6-2-31 |
運用手法 | 不動産投資 |
補足情報 | 国内の不動産関連ファンドの組成のサポート |
代表はモルガン・スタンレー出身とBMキャピタルと同様、華麗なる経歴となっています。
住友不動産時代に勤務していた経験もあり、不動産ファンドレイズのサポートをしており、サムライ・キャピタルがサポートした不動産ファンドを探ってみるのもありでしょう。